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医学的知識のない人の思い込み
たしかに、新型コロナのワクチンは誕生して1年程度しかたっていないので、長期的な安全が証明されていない今、新型コロナのワクチン接種をさせたがらない人がいます。 しかし、それは長期的に危険というわけではなく、単に接種後に長期間を経た人間がいないというだけのこと。 むしろ、いま新型コロナのワクチンとして多く使われているmRNAワクチンは、これまでに何十年と研究されていて長期的な副作用は認められていません。 それなのに「ワクチンに効果がないから打つべきではない」と医学的な知識もなく、きちんと調査したわけでもないのに思い込みで話す人が、頭の悪いことを考えて実行しているのですね。
「すべて危険」と予防接種すら拒否する親
そういう人は、自分の頭が悪いことがわかってなくて、自分の行動が正しいと思って動いています。 また、新型コロナワクチンだけではなく、ワクチンと呼ばれるものはすべて危険だと思い込んで母子手帳に書かれているような予防接種すら子どもに受けさせない親もいたりします。 もちろん副反応が起きる可能性はゼロではないですから、リスクを懸念して子どもにワクチンを打たせたくないという気持ちもわかります。 しかし、転ばぬ先の杖として子どもにワクチンを接種させておくことで、大人になってから命に関わる病気や一生残る後遺症を避けられると思うのです。
ワクチンを接種するリスク、接種しないリスク
たとえば、子宮頸がんを引き起こすと言われているHPVウイルスのワクチンは、副反応としてギラン・バレー症候群を引き起こす可能性があります。 でも、副反応の“疑い”がある重篤者は’17年8月末で1784人、1万接種あたり5.25人。0.052%と低確率です。しかも、HPVウイルスは「性交渉の経験がある女性の約80%が一生に一度は感染する」といわれているくらい感染リスクの高いウイルスなのですね。 麻疹も罹患すると1000人に約1人が死亡しますし、感染後に免疫力が低下して難聴になったり、亜急性硬化性全脳炎を引き起こしたりするといわれています。
ワクチン接種しないほうが、周りに迷惑がかかる
幼児期の予防接種というのは世界中の国々でだいたい同じようなものが使われていて、もう何年も安全性が確認されているものが中心です。病気のリスクを考えると接種をしたほうがいいのですね。 子どもがワクチンを接種しないことで、ウイルスの媒介者になり周りに迷惑をかける可能性もあります。 新型コロナも若い人は重篤化リスクが低いからと接種しない人もいますが、媒介者になって祖父母を感染させて死亡したら、その責任を負っていくことになります。
親の頭が悪いと、子どもに深刻な問題が起こる
他人に感染さないために山中で人を避けて暮らすのであればまだしも、そんな生活を令和の時代に子どもに強いるのはちょっと厳しい気がします。 いつの時代も一定の割合で頭の悪い人が出てくるのは仕方のないことですが、すでにワクチン接種の判断をするための十分な情報は出ています。 それを理解する気がないなら仕方ないですが、ただ単に頭の悪い親のせいで、子どもが病気にかかったり、不便な生活を強いられたりすのは、かわいそうでしかないですね。