
失敗の経験の少ない大人になってはいけない
――高学歴エリートが社会に出て打たれ弱いというのも同じ理論ですね。 ひろゆき:これまで失敗したことのない高学歴エリートが就活で失敗し、一流企業に入っても結果が出せずに挫折しという話をよく聞きますからね。 それまでに失敗の経験が少ないと、「失敗は人生の落伍であり、取り返しのつかないこと」と思い込んでしまうようで、場合によっては最悪のパターンに至ってしまうこともあります。 子どもの頃に失敗の経験が少なく大人になって大きな失敗や挫折をすると、取り返しがつかないことに繋がる可能性もあるのですね。だから、失敗であろうと“経験している”というのはすごく大切で、その後に大きな影響を与えたりします。 子どもの頃から失敗や嫌な経験を繰り返したほうが、たいていのことは、冷静に対処できるようになるものです。
「絶対に失敗しそうだな」と思っても見守る
――子どもに失敗させるのはとても勇気が必要です。何か基準はありますか? ひろゆき:もちろん体の損傷とか修復不可能な失敗はさせないほうがいいですが、それ以外のことは若いうちなら、例えば、全財産がなくなっても、なんとかなりますからね。だからこそ、子どもの頃から小さな失敗を経験し、それを克服する経験を積ませたほうがいいんです。 失敗を乗り越える力は、失敗をしていくでしか身につきません。そして失敗を恐れなくなったとき、挑戦の回数が増え、それだけ成功する可能性は上がるというものです。 経験は成功であっても失敗であっても、とても大きなこと。だからこそ、親は子どもにいろいろな失敗をさせ、助けずに見守るべきではないかと。 それが「絶対に失敗しそうだな」と思うことであっても、です。