
「成熟した日本」
日本は、成熟した社会になりました。経済的な成長は望めなくなり、子どもの数はどんどん減っていっています。
そうなると、次は、独自の価値で豊かにダラダラ過ごしていくことが求められます。
世界に目を向ければ、経済成長が止まってからも文化的な価値で観光業だけで食べている国がたくさんあることに気づきます。
日本もそれを目指していったほうがよいでしょうね
日本も観光業もコロナ以前は好調でした、個人的には強めなインフルエンザとしてコロナウイルスと共存していくのでしょう。
あと2,3年もすれば普通に観光できる日々が戻るのではないでしょうか。
バブル世代の大いなる勘違い
ただ、一部の人たちは血気盛んに「もう一度、日本を世界一の経済大国に!」と喧伝しているのを見かけます。
おそらく、バブルを経験した時代の名残なのでしょう。
そういう人たちがよく語るのが、「若者はやる気がない!」「日本人がやる気を出せばなし得る!」などの精神論です。
たぶん、「やる気スイッチ」のようなものがあると思い込んでいて、それを押しさえすれば自動的に物事がうまくいくと信じてしまっているはずです。
そのために、「栄養ドリンク」や「経営者の熱い言葉」「飲み会での打ち上げ」などが必要だと思っているんでしょうね。
24時間戦えますか?という今では考えられないCMをテレビで流している時期ですね、バブル。
就職先が新卒者を接待する異常な時代だったそうです。
そんなぬるい採用試験を受けてきた人たちが今トップたっています、若者との意識の乖離はものすごく大きいでしょうね。
季節でいうと日本はもう秋を迎えています、過去と同じ手法では経済も立ち行かないでしょう。
「アメとムチ」では続かない
まず、「やる気スイッチ」なんて存在しません。
そのことはさまざまな脳科学的な研究が示しています。「やる気が起こるからやる」のではなく、
「やっているうちにやる気のようなものが出てくる」という順番です。
基本的には「今やっていることをダラダラやっていく」という表現がもっともしっくりくるのです。
「日本に活力を与えて盛り上げていく」というのではなく「成熟した日本でダラダラ暮らしていこう」というニュアンスです。
行動を変えるためには「恐怖心」か「報酬」が必要だと言われます。いわゆるアメとムチです。
そして、それらは一時的な効果しかないと言われています。
つまり、ガラッと人が変わるわけではなく、一瞬だけ変化する。だから、アメもムチも与え続けないといけないのです。
でも、そんなことは、浪人生活している1年間とか、大事なプロジェクトを成功させる数ヵ月間とかでしか続きません。
やる気に対する「ズレ」を解消しよう
「やる気スイッチ」があると誤解してしまうと、ダラダラしている人が途端に悪者のように映ってしまいます。
一部のバリバリ頑張っているような人たちが「自分たちはやる気がある」とウソをつきはじめます。
彼らが「やる気」と表現しているものは、ただの「居心地」なんですよね。
その場所で居心地がよくて自分の性格が評価されるから「頑張っているように見えている」だけで、実はそんなに頑張っていないんです。
それも、「やる気スイッチ」みたいなものが勘違いの源なんでしょうね。わかりやすく動き回っている人のほうが、じっとしている人より優秀なように見えてしまいます。
でも、冒頭でも述べましたが、これからは経済とは別の豊かさが大事になってきますから。そのズレは早く解消したほうが幸せだと思いますよ。
いますよね、仕事が終わっても帰れない部長、あれはそこが一番居心地いいからです。
家に帰るより会社では少なくとも敬意を払えます(一応は)。
そんな人たちのパワハラに若者が苦しめられる現場を見たことがあります。
職場で立場が上だからと言って人間として偉い訳ではありません。
今、パワハラやモラハラ、セクハラに悩んでいる人、やっている人はあなたより偉い訳ではありません、会社での立場が上であるだけです。
恐れるのはやめてたまには反撃してみてはいかがでしょうか?
速攻やめるのもありです。

