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「これで成功、裏履歴書の書き方」 ひろゆき切り抜きニュース

 僕はよく、ほかの人から「メンタルが強い」と言われます。ネット上で叩(たた)かれても、かつて立ち上げたネット掲示板、「2ちゃんねる」に関連したいろいろな訴訟案件を抱えていても、どうやら、周りの人たちには、全然気にしていないように見えるみたいです。僕自身はべつに、特段自分が、強じんなメンタルを持ってるとは思ってないんですがね。

 こんなふうにいうと、ちょっと語弊があるかもしれませんが、僕は、周囲にいる人たちを基本「見下しモード」でながめています。「自分は自分、バカはバカ」と考える。このモードでいると、他人に攻撃されてもそんなに気にならず、ストレスフリーで過ごすことができます。

 心の持ち方のコツをつかめば、人との距離をうまく取って、余計なものに振り回されないで気分よく生きていくことができます。そしてそれは、それほど難しいことではないのですよ。

 著書『自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)は、職場などの生活圏、ネット、社会の至るところに普遍的に存在する、「他人を攻撃する迷惑な人」と賢く距離を取り、スルーする方法について、僕自身が普段やっていることをお伝えするものです。

職場の「ムカつく奴」と同じくらい「自分」にも期待してはいけない 

 僕が思うに、「会社に期待する人」は、高い確率で「他者に期待する人」でもあります。そういう人は、期待通りの見返りが得られないと腹を立て、ストレスをためることになります。なので、期待なんて最初からしないで、「まあそういうもんだ」くらいの気持ちでいたほうがトクです。

 期待を下げておくのは、他者に対してだけではありません。自分に対しても、同じようにすることをおすすめします。もちろん、10代、20代の若い人なら、「理想の自分像」を持ち、それを追求することはいいことだと思います。

一生懸命勉強して、いい大学に行って、こんな仕事をしてみたい。高い目標を持って物事に熱中することができるなら、結果として理想の仕事につける人もいますから。

 ただし、思い描いた理想があまりにも高すぎて、現実の自分とのギャップが広がっていってしまうと、人生が思い通りに行かなくなった時、大きなストレスを感じるようになります。会社や、家族、友人を含めた他人だけでなく、自分についても他者として見なし、「人生そういうもんだ」という気持ちを持てるようになると、生きるのがかなりラクになります。

「自己評価」と「人事評価」を擦り合わせろ

そのためには、主観的な自分像と、他者からの客観的な評価とを、時々擦り合わせしてみましょう。

 ぶっちゃけ、ビジネスパーソンが一番気になる客観的な評価といえば、何といっても会社の人事評価でしょう。ある程度以上の従業員がいる会社には、人事評価のランクづけシステムがあります。

 直接の上司による点数、さらにその上の上司からの点数、年次でどれくらい業績を上げたかなど、評価にはさまざまな要素がありますが、どんな会社でもちょっと調べればランクづけの仕組みはすぐに分かるはずです。Aランクを取るにはだいたいこれくらいの業績と上司からのポイント、Bランクならこれくらい。そして、最高ランクと最低ランクでどのくらい給料に差が出るのかも分かります。

例えば、1年目の給料が手取り22~23万円で、だいたい年収300万円だとしましょう。そして、最高ランクを取って5年後に年収350万円、最低ランクだと今のまま300万円ということが分かったとします。

 ランクを上げるにはかなりハードに働いたり、上司に好かれたり、いろんなことをする必要があって、そこまでの労力は費やしたくない。もし「年収で50万円」の差を許容できるなら、最低ランクでいることを選んでも、僕は全然か構わないと思います。

 それにもし、人事評価における上司の比重が少ないのだったら、べつに無理に好かれようとしなくてもいいでしょう。

 日本では、会社で働いてると、ありがたいことに、会社が社員の給料を下げるのはすごく難しいんです。所属部門の業績が下がっていて、配置転換もできない、賃下げするしか方法がないことが明確になっているなど、会社が社員の給料を下げるために越えなければならないハードルがいくつも設けられています。

 サラリーパーソンは最低ランクでいいやと割り切れば、気楽に過ごせます。何年か経てば、上司が変わることもありますしね。もし、会社から最低ランクの評価だったとしても、それによって起こることが自分の許容範囲内だったらそういう抜け道もあるんじゃないですかね。

転職するにせよしないにせよ、「転職サイト」は使え

とはいえ、今いる会社の人間関係や待遇をどうしても受け入れられないというのであれば、早めに転職するのが精神衛生上、一番いい方法だと僕は思います。今の会社の業績は悪いけど、ほかの会社ではとても働けない、どうしよう……。そういうループを繰り返していると、不安で動けなくなってしまいますから、早めに具体的な行動を取ったほうがいいですよ。

 といっても、いきなり会社を辞めてしまうのはリスクが高いです。ベタではありますが、まずは転職サイトや転職エージェントなどのサービスに登録してみることです。転職サービスを利用するメリットは、客観的にあなたの「時価」を査定してもらえるところです。

 こういう業種でこういうスキルを持っているのなら、給料はいくらになるのかが客観的に分かる。自分の時価が分かれば、今の会社で愚痴を言いながら働いたほうがいいか転職したほうがいいかも客観的に判断できます。求められている資格やスキルを身につけた上で、転職するのもいいでしょう。

 転職サービスで転職先を紹介されたからといって、そこに絶対就職しないとNGというわけではありませんから、まずは登録して情報を集めてみる。結果として転職するにせよしないにせよ、働く上での不安は間違いなく減るはずです。

会社や上司へ連絡不要!【退職代行ガーディアン】

履歴書に空白を作らないコツ 「会社」を作ってしまおう

転職すると決めた場合、今いる会社を辞めたあと、せっかく失業保険の給付金がもらえるのに、その権利を使わない人は多いみたいです。1つの理由としては、先に述べたように貯金がなくて不安ということもあるんでしょうけど、人によっては「履歴書の空白が怖い」問題もありそうです。

 転職活動をすれば、あちこちの会社の面接を受けることになりますが、会社の採用担当者は必ず職歴の欄もチェックします。「××株式会社勤務」と書いてあるあとに、1年や2年のスペースがぽこんと空いていたり、「家事手伝い」と一言だけ書いてあったりする。

 「この期間、何をされていたんですか?」と採用担当者からツッコミを入れられて、当事者としてはニートをやっていたと思われたら採用されないんじゃないか、というわけです。

 職歴を埋める一番いい方法は、「会社を作る」ことです。起業なんて大層なことは考えなくても大丈夫です。会社を持っていると法人税がかかりますが、仕事さえ決まったら会社を畳んでしまえばOKです。

 皆さんは、「そんないい加減なことでいいのか」と思われるかもしれませんが、会社を立ち上げて事業をやっていたという経歴はけっこう効果的です。会社設立という少々面倒くさい手続きをきちんとやりとげられる人材だということの証明になるわけですからね。

 事業内容も、それっぽいことを適当に並べておけばいいでしょう。アフィリエイトで云々(うんぬん)とか、中古品の取引が云々とか、実際にそういう事業を行っている会社はいくらでもあります。

売り込むべきは「自分」という商品

 法人を作るのがどうしてもハードルが高いのであれば、個人事業主でも十分です。例えば、実家が個人事業主として何か家業を営んでいることにして、それを手伝っていたことにすればいい。小さな商店が個人事業主だというのは普通にあることですし、法人として登記していないのであれば調べようもありません。

 家族には、前もって「××という会社から連絡が来るかもしれないから、口裏を合わせておいて」などと伝えておきましょう。100%ウソの話を作るのは難しいでしょうが、話を盛って説得力を持たせるくらいのことは許容範囲、というより、むしろ積極的にやったほうがいい。

 売り込むべき商品は、どこかのメーカーが作っているものだけではありません。「自分」も商品の一種だと思うのですよ。なので、少々話を盛ってでもしっかり売り込んでいきましょう。転職で上手に自分を売り込めれば、普段の仕事のストレスも少なくなるはずです。

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