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「子どもがダメになる環境の特徴」ひろゆき切り抜きニュース

スポーツも勉強も子どもに合った教育を

教育の話をすると根性論を振りかざす人が多いです。

たしかに根気は必要ではありますが、身体的構造への科学的知識があったほうが効率的な成長を促せます。  

昭和や平成の時代、運動部ではトレーニングを欠かさず長時間やるのが正しいという考えがありました。  

しかし、科学的には筋肉を成長させるには休息が必要だし、栄養素をきちんと取らないと筋線維の成長につながらない。

加えて、ある程度の基礎スキルを身につけた後は、闇雲に体を動かすのではなく、イメージトレーニングが重要と言われています。  

ある程度大人になってからイメージトレーニングをしても、うまくいかないこともありますが、子どもの場合は違ったりします。

子どものころの環境が、身に付く能力に影響

子どもの脳は大人の脳と違って成長中なので、難しいことを続けると脳がそれを簡単に処理する回路につくり上げようとします。  

例えば、英語のLとRの聞き分けは、基本的には子どものときに意識しないと音を処理する機能が脳に作られなくなってしまうと言われています。つまり、子どものころの環境が、身に付く能力に影響してくるということです。  

そんな話があるからか、「子どもをレベルの高い環境に放り込んだほうがいいのではないか?」と考える人がいます。  

これは、あながち間違いではありません。前述の脳科学の話からすると、レベルの高い環境に放り込み、ある程度しがみついた状態でも継続できるのであれば、脳が育つことに繋がるからです。

「しがみついていけるのであればレベル」は成長を促す

 例えば、時速120㎞の球を打つ練習を続けると、時速100㎞の球が遅く感じて打ち返せるようになるそうです。

小学生のころは40分の授業を長く感じたのに、中学生になり60分授業に慣れると40分が短く感じるのと同じです。  高度な環境にい続けると、脳の「普通とは何か?」を判定する基準が上がります。

すると、その基準以下のレベルのことを安易に感じ、リラックスして挑むことができるようになるわけです。  

だから、子どもがしがみついていけるのであればレベルの高い環境に入れたほうが成長は促せます。

ついていけない理由は「能力」か「根気」か

ただし、いくらレベルの高い環境がいいからといって、能力的な部分でついていけないのに、根気のみで挑戦させ続ける環境に放り込むのは危険です。  

やっていることのやり方がわかる程度、せめて30%ぐらいは理解できる環境なら、なんとかなると思いますが、教えても100%わからない状態だと、その環境にいる意味はありません。

 イタリア語もわからないのに、イタリア語で教える宗教哲学の授業に放り込まれても、まったく理解できません。もう少しレベルを下げれば身につけられたかもしれないスキルすらも手に入らずに、無駄な時間を過ごしてしまうことになるのです。

「なぜついていけないのか?」を見誤らない

「子どものため」と闇雲にレベルの高い環境に放り込むのはよくありません。  

しっかりと大人が「なぜ子どもがついていけないのか?」を細かく切り分けて原因を考える必要があります。  

ついていけない理由が「能力」なのか「根気」なのかを、きちんと見定め、相談に乗ってあげることが大切だと思うのです。

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